ヴィンテージトラベル:VINOPOLY
ドイツの13のワイン生産地域
ワインの街を巡る発見のツアーは、高品質の文化と国際的に高く評価されているワインで五感を魅了します。温暖な気候、ミネラル豊富な土地、そしてワイン生産者の技術が、国内外で高く評価されている特徴的なワインを生み出しています。リースリング、ミュラートゥルガウ、グラウブルグンダー(ピノグリ)、シュペートブルグンダー(ピノノワール)は、有名人の間で評価されています。特にフライブルク(バーデンのワイン生産地域)とテュービンゲン(ヴュルテンベルクのワイン生産地域)周辺では、かなりの品質を達成した淡い赤ワインも少し有名ではありません。
現在、ドイツには13のワイン生産地域があり、そのうち6つはドイツの歴史的ハイライトの都市のすぐ近くにあります。これらの各都市は、文化とワインのユニークな組み合わせを提供し、ドイツワインを楽しみ、魅力的なワインセラー、モダンなワイナリーを発見し、ワイン醸造業者の伝統について学びたい旅行者に最適な場所です。
加盟都市でリースリング世代とピノ世代のワインエステートを発見してください。
ワインがすべてです!
世代リースリング
ドイツのワイン醸造業者は、新しい発見を提供します。ドイツ国内外の多くのイベントで、「ジェネレーションリースリング」のメンバーは、若く、革新的で、オープンマインドであるという印象を投影します。彼らは、ドイツのワイン業界で責任を負っている、教育水準が高く、国際志向で野心的な若い世代のワイン醸造業者を代表しています。
それにもかかわらず、ドイツ南部のワイン醸造業者、別名バーデンも、ピノブドウがその地域で優勢なブドウであるため、ピノブドウの栽培について話し合うための独自のネットワークを設立しました。両方のネットワークは同様に機能し、提携しています。
ワインの遺産
五感の喜び
2000年以上前、気候に恵まれ、ミネラル分が豊富な土壌をドイツに発見した古代ローマ人はブドウ畑を開拓し、現在では10万ヘクタール以上の土地がワイン用ブドウ栽培に使用されています。湾曲した河川、川沿いに続く勾配が急な丘、そして中世時代の城の廃墟などが、ワイン栽培地の景観や都市の特徴を醸し出しています。
南ドイツの黒い森地方の南端は、ドイツワインのブドウ栽培地域の南端でもあります。バーデン地方の南部に位置する第一の都市はフライブルク。ドイツで最も古い大学都市のひとつで、若い活力にあふれたアカデミックなライフスタイルが感じられます。フランクフルトから特急列車でシュトゥットガルトまで行き、そこからフライブルクまでローカル列車を利用するルートなら、緑に包まれた黒い森地方の醍醐味を車窓から味わえます。フライブルク市内に入ったら、周辺の農家や職人が持ち寄る農産物や工芸品など、見るだけでも楽しい大聖堂前の市場にお出かけください。ワインとお食事は、目の前で市場の活気を眺められるワインハウス・アルテヴァッヘ(Weinhaus Alte Wache)がおすすめです。南ドイツ市民の日常生活を肌で感じていただけると思います。ドイツで最もエコロジックな町、フライブルク周辺には有機ワインの醸造所が数多くあります。毎年7月5日~10日に開かれるワイン祭りはワインの蔵元と愛好家が一同に介するハイライトです。また、11月9日~11日には、フライブルクの姉妹都市が参加する「食」の見本市「Plaza Culinaria」が開催されます。
ドイツを代表する2大ワイン産地はモーゼル河畔とライン河畔。そして、この2つの川が合流する町はコブレンツです。モーゼル河とライン河を真下に見下ろす町の象徴「エーレンブライトシュタイン城(Ehrenbreitstein)」内に、コブレンツ市はワイナリーを開設しました。地元のワインの醸造販売に併せ、ラインラント・プファルツ地方のワイン生産2000年の歴史も紹介しています。コブレンツの町中にも、ワイン愛好家にとってぜひ立ち寄りたい場所があります。旧市街の中心で、発泡ワインの試飲も提供している有名ブランド「ダインハート(Deinhard)」。そして、すぐ近くにある、独自のワインセラーやワインバーを備えた「ゲアハート(Gerhards Genussgesellschaft)」です。
ドイツでは、モーゼル河沿いに続く急な勾配と丘で、ワイン生産用のブドウ栽培が誕生しました。古代ローマ人が建設した城門と城壁で知られるトリアは、ドイツで初めてワイン用のブドウの品種が植えられた地域です。ドイツ最古のワイン醸造所「Vereinigte Hospitien」内には、古代ローマ時代の城壁や貯蔵庫の跡が残っています。
ワイナリー「Bischöfliche Weingüter(司教ワイナリーの意)」はトリアの中心街の地下、1600メートルの場所にあります。ほとんどの観光客は自分が歩いている道の下に有名なワインセラーがあることに気づきません。地元のワインを味わうなら、ワインバー「Weinsinnig」はおすすめ。ここの日替わりワインリストを見ると、地ワインの種類の豊富さがうかがえます。
エレガントでリラックスしたスパの町として知られるヴィースバーデン。旧市街の中心、シュロス広場で8月に開催されるラインガウ・ワイン週間は町のハイライトです。繊細な装飾が施された内装が印象的なカジノ、華麗で美しいスパやホテル、そしてエレガントな街並みやアンティック品のギャラリーなどで有名なヴィースバーデンは、ラインガウの発見のスタート地点にふさわしい町です。エーバーバッハ(Eberbach)にある往年のシトー会修道院、そしてヘッセン州立ワイン醸造所は、ワインの歴史を識る最もお奨めの場所です。また、発泡ワインの有名ブランド「ヘンケル」は、試飲付き見学ツアーを提供しています。
フランクフルトの反対側(東方)には、バロック様式の都市、そしてフランケン・ワインの中心地であるヴュルツブルクがあります。ボックスボイテルと呼ばれる、有名な玉ねぎ形のワインボトルはドイツではフランケン・ワインだけに使用することが許可されています。最高級のフランケン・ワインを味わう最適な場所はヴュルツブルクのレジデンスです。全面改装されたワインセラーは建築賞を授与しました。また、ワイン愛好家だけではなく、独創性を求める建築ファンへのおすすめは、ワイナリー・レストラン「Weingut am Stein」です。
知ってますか?
Rotspon-ハンザ同盟のワイン
ルネッサンス期、17世紀の終わりごろ、リューベックのハンザ同盟の商人でありメンバーであるトーマスフレデンハーゲンは、リューベックの旧市街のセラーにボルドー赤ワインの樽を保管するというアイデアを思いつきました。
当時、ワイン樽は実際にはボルドー周辺地域から塩を出荷するための追加の貨物にすぎませんでした。今日でも、ハンザ同盟の一部の都市では、ロツポンはフランスのボルドーワインから作られています。